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【管理会計という武器】知っておくべき会社間の業績比較

会計士のkatsuki(katsuki_jp)です。

みなさんは会社間の業績を比較する際、どのように比較しますか?

売上? 営業利益?

業績の比較と言っても、色んな角度からの比較があります。

単に売上や営業利益(本業で稼いだ利益)の比較をする場合もあれば、利益率の比較、投資効率(後半で見ていきます)の比較など、業績の比較は目的に応じて変化します。

今回は業績の比較の仕方とその意味について見ていきましょう!

金額の比較

真っ先に思い浮かぶのが、売上や営業利益などの単純比較ではないでしょうか。

例として同じ業種の2社を比較してみようと思います。

A社は売上1,000万円、営業利益100万円

B社は売上400万円、営業利益80万円

この場合、売上と利益ではA社が上回っていますね!

そのため、単純にみればA社の方が業績が良いと言えそうです。

しかし、この分析だけでは不十分です!

というのも、両社は会社の規模が異なるため、単純に金額を比較したところで得られる情報はほとんどありません。

次にこのデメリットを補う比較の仕方を見ていきましょう!

利益率

注目したいのはずばり、利益率です。

そう、B社の方が利益率が高いのです。

これまでの分析結果を紐解いてみると、A社は売上が大きいため、それに比例して営業利益が多い一方で、B社より利益率が低いということは、商品単価が安いか、コストが高い可能性が考えられ、これらを改善する余地がありそうです。

一方で、B社は利益率が高いため効率は良いものの、売上を獲得すること自体に課題がありそうです。新規顧客をどのように増やすか、既存顧客の利用頻度をどうやって上げるか等が肝になります。

このように、売上、営業利益の金額と利益率を比較するだけでこれだけの分析が可能になります。また、実務的には市場環境などの状況を加えることで、どこに課題があり、どこに優位性があるのか理解できるようになります。

それぞれの課題に対して次にどのような手を打つべきなのかという指針を得られるようになりましょう!

投下資本利益率(ROE)

次は、投資の際に判断基準になる分析の仕方を見ていきましょう!

これまでの売上、営業利益、利益率の比較では投資効率(元手に対して、いくらの利益を稼いだか)の比較をすることができません。このデメリットを補うためには、投下資本利益率(利益/投下資本)を使用します。

例えば、C社は資本金(元手)1億円に対し、売上:2億円、営業利益:1,000万円、利益率5%(1,000万円/2億円)、D社は資本金(元手)1,000万円に対し、売上:1億円、営業利益:300万円、利益率3%(300万円/1億円)だとしましょう。

※ここでは負債はないものと仮定します。

この場合、営業利益額と利益率で言えば、C社が優位になります。

しかし、自らが投資家である場合はC社の方が収益性が高く投資したいと判断するでしょうか?

C社は1億円の元手(資本金)に対し、1,000万円の利益です。

投下資本利益率は10%(1,000万円/1億円)となります。

D社は1,000万円の元手(資本金)に対し、300万円の利益

投下資本利益率は30%(300万円/1,000万円)となります。

※投下資本利益率とは元手(投資額)に対し、いくらの利益が出たかを示すものです。

投資をする場合は売上の大きさではなく、いくらの投資に対していくらの利益が獲得できたかが重要となります。

したがって、株主の立場から見るとB社の方が投資効率が良いという判断になるのです。

最後に

このように、何を評価したいか、また、何を比較するかによって、評価の仕方が変わることを理解し、企業間比較を行うことが大切になります。

今回ご紹介した方法が企業間比較、分析の基本になりますので覚えておきましょう!!

今回の知識を元に企業の業績比較をしてみてはいかがでしょうか。

リンク先で、企業分析に便利なツールを紹介していますので、活用してみてください!!

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みなさんの管理会計の理解向上につながれば幸いです。

では

katsuki(katsuki_jp)